OPLLな日々

後縦靭帯骨化症(OPLL)と診断された47歳。これからの生き方を明るく、前向きに見つめます。

OPLLになって手放したもの

OPLLになって気づいた3つのことをに引き続き、
手放したものを書いてみたいと思います。

kai-69.hatenablog.com

 

一番大きなものは
『頑張ることを手放しました』

 

会社では中間管理職、
家では家族がいる。

 

年齢的にも誰もが
「パワーに満ち溢れた」
時期ではないでしょうか。

 

私も40代半ばを過ぎ、
会社員のままで良いのか?

自分で何かをしたい。

 

そう思い、
起業を目指していました。

 

実際、準備をしていて
「さあ、これから」
と言う時に分かった病気。

 

いざ、手術をして3ヶ月で復職しました。
しかし、身体は以前のようなパワーは残っていませんでした。

 

そして、
いつどうなるか分からない不安を抱え、
住宅ローン、子どもの学費、、、
自分自身の医療費。

 

正直に言うと
会社員で良かった。
素直にそう思いました。

 

病気が分かるのが1年遅かったら、、、
家族を路頭に迷わせてしまうところでした。

 

そんな思いもあり、
「2足の草鞋」を履くのをやめ、
当面は本業一本で生きていくことに決めました。

 

そして、仕事に対する意識も変わりました。
仕事をいくつも同時にこなす「マルチタスク」に憧れていました。

 

自分も出来るんじゃないか。

 

そんな自信もありました。
しかし、今の身体では「シングルタスク」で精一杯。

 

今、目の前にあることのみに集中する。

 

余力があれば次のことをする。

 

身体の力だけではなく、
頭の回転もパワーが無くなっている気がします。

 

ただ、私は書くことが好きで、
別のブログサイトで過去には2年近く毎日ブログの投稿をしていました。

 

自分の想いを文字にする。

「好きなことをして」生きていこう。

 

このブログを更新することで、
私の経験が誰かの役にたつかもしれない。

 

そう思っています。

 

でも、病気は病気。
動けるからこそ、出来ることがあります。

 

今の身体の状態と向き合いつつ、
「がんばらない生き方」
OPLLになって手放した「がんばる」を程よく加減して、
自分の生き方をしていこうと思っています。

OPLLな日々

 

OPLLになって気づいた3つのこと

OPLLになって気づいた3つのこと。

 

①難病関係の記事やニュースに反応する

これまでスルーしていた分野。。。
自分に降りかかって初めて『自分事』として捉えていることに気づく。

 

②『病気だから』と理由をつけてしまう

確かに手術をして出来ないことも多くあります。
今まで出来ていた事が出来なくなり、
すぐに『病気だし・・・』と自分に甘くなってしまう。

 

③他人の『優しさ』に感謝できる

事情を知っている周りの方の優しさに触れることで感謝の気持ちが湧いてくる。

 

人は強いようで、実は弱い。
何でも『自分ひとりでしている』と勘違いしやすいけど、実は周りの人々に支えられている。

 

病気になって気づくのはちょっと悔しいけど、
『人って良いな』と感じることが多くなりました。

 

何かをして欲しいのではなく、
『知って欲しい』
それだけでも気持ちに余裕が出来ます。

 

OPLLな日々



 

 

そもそもOPLLとは何ぞや③~治療のいろいろ~

※この記事は私の経験に基づいて書いています。
全ての人に当てはまるものではありません。

 

後縦靭帯骨化症と診断され、
1か月後には手術をした私。

 

まず頸椎。
次に腰椎。

 

頸椎の手術が終わり、
退院せずにそのまま腰椎の手術をしました。
入院継続で約50日入院をしました。

 

私は手術を選択しました。

 

この病気の治療は手術の他に、

 

薬物療法

理学療法

 

が多く選択されるそうです。
いわゆる『温存療法』ですね。

 

手術をしたからと言って、
完治するわけではなく、
手術も『対症療法』のひとつです。

 

だから、
一番何に困っているのか。
その困っている状況を改善するためにはどんな方法が最善なのか。

 

しっかり考えなければならないことです。

 

手術を選択した場合、
・前方術
・後方術
があります。


治療法については下記サイトにも詳しく載っています。

↓↓↓
後縦靱帯骨化症(OPLL)(指定難病69) – 難病情報センター

 

私の場合は、
後方から圧迫している部分の『圧』を逃がす術式でした。

 

イメージとしたら、
椎体の後ろ側の靭帯に出来た骨化部位が椎弓の方に向かって脊柱管を押している状態を椎弓を一部切除して圧を背中側に逃がすことで圧迫を緩和する感じです。

 

治療方法も症状により異なります。
私の場合は手術することが症状緩和への近道だったようです。

 

当時の私は、
『難病』という言葉に動揺していたことは確かです。

 

でも、治療方法を選択するのは自分です。
だからこそ、しっかり情報を集めて納得のいく治療を受けて頂きたい。

 

私の経験が、誰かの役に立つことを信じて書いています。

 

OPLLな日々

 

良かったら①②も読んでみてくださいね。

 

kai-69.hatenablog.com

 

kai-69.hatenablog.com

 

 

 

そもそもOPLLとは何ぞや②

①より続く

※あくまでも私目線(私の場合)です。
全ての人がそうであるとは限りません。

kai-69.hatenablog.com

 

背骨の靭帯が骨化する。
総称して『脊柱靭帯骨化症』とも言います。

では、どの年代が多いのか。

 

40代以降から発症すると言われています。
女性より男性の発症が2倍ほど違います。

 

そして、
『肥満』
『糖尿病』
『カルシウムの代謝異常』
『性ホルモンの異常』
『遺伝』
など原因となるものもあるようですが、発症のメカニズムはよくわかっていません。

 

糖尿病だから骨化になるのか、
骨化になったから糖尿病になるのか、

 

その因果関係も分かっていません。

 

ただ、私の場合は、
幼少期より『肥満』体型であり、
成人してからも検診では『メタボ』の烙印を押されたままです。

 

血糖値も安定せず、
HbAicもボーダー域。

 

だからなるべくしてなったのか。。。
原因に思い当たる節も大いにあるので、
「なぜ自分が」と言うより、

 

「なるほど!」
妙に納得しました。

 

でも、『肥満』は身体にも良くないし、
適正体重で過ごすことの方が全てにおいて良い気がします。

 

私の場合、この病気とつき合いつつ、
体重を減らす事も重要なのかもしれません。

 

OPLLな日々

 

そもそもOPLLとは何ぞや①

そもそも、後縦靭帯骨化症(OPLL)とは、
英語で書くと、
ossification of posterior longitudinal ligament』
直訳すると、『後ろの縦の靭帯が骨化する』という意味です。

 

私たちの背骨には椎体(前側)と椎弓(後ろ側)に骨が連なっています。
その骨縦にを支えているのが『靭帯』です。

 

椎体の前側(お腹側)の靭帯を前縦靭帯

椎体の後ろ側(脊髄側)の靭帯を後縦靭帯

椎弓の前側(脊髄側)を支える靭帯を黄色靭帯


そして、その骨の間に神経の通り道『脊髄』が通っています。
これは、頸椎から腰椎まで続いています。

 

そして、その脊髄から身体の隅々まで指令が行くことで私たちの身体は動いていきます。

 

OPLLな日々

 

それぞれの靭帯が原因不明の骨化をすることで、脊髄を圧迫して症状が出てきます。

しかし、骨化していても必ずしも症状が出る訳ではなく、強い衝撃(交通事故、転倒などにより骨化した部分が脊髄を圧迫して気づく方も多くいます。

 

頸椎に骨化があると、『上肢』
胸椎、腰椎に骨化があると『下肢』に症状が出やすいそうです。

 

症状も様々あり、
・筋力の低下
・転倒しやすい
・痺れ
・力が入りにくい
・細かい作業がしにくい(指先の場合)
・お箸が使いにくい
・ボタンが留めにくい
など、ひとそれぞれ症状は違うようです。

 

www.nanbyou.or.jp

 

私の場合は、

・手の震え
・指先の細かい作業が出来ない
・よくものを落とす
・下肢の痛み
・背中が痛い
・身体(体幹)固い
が主な症状でした。

病気になってみて、
「あぁ、この症状はOPLLからなんだ」
と言えますが、当時は別の病気を疑っていました。

今でも、上記症状は残っています。
そして、『痺れ』も今はあります。

 

手の症状は数年前からあったので、
今回、頸椎の検査をして本当に良かったと思います。

 

病を診るのか、人を診るのか

手術後の患部の状態は良くても、
一度傷ついてしまった神経が影響する症状もあります。

 

後遺症というものでしょうか。

 

診察の時、
残った症状について話す機会ってあまりなかったような気がします。

 

訊かれなかったし。。。

 

診察に行っても、
患部は「綺麗になってます」。
その言葉に安心はできます。

 

しかし、患者が本当に伝えたいのは、
「今、困っていること」


もちろん、病の部分を診て頂くことが大切ですが、
患者が『何』に困っているのか。

 

そんなところまでじっくり聴いていただけると患者としては安心できます。

 

病を診るのか、

人を診るのか、

 

難しいですね。

OPLLな日々

 

正月に想う

明けましておめでとうこざいます

 

2023年が始まりました。
今年は体調を崩すことなく過ごしていきたいと思います。

 

病気には新年も何もありませんが、
せめて1年の始まりは明るくスタートしたい。

 

新年早々、
今年一年、どんな自分でありたいのか。
100個書き出してみました。

 

毎年、この100個に挑戦するのですが、
なかなか書き出せず。
しかし、今年はあれこれ出てきました。

 

何より、
書くのが好きなので、ブログを通して情報発信をしていきたいと思います。

 

どうそ、本年もよろしくお願いいたします。

OPLLな日々